1. HOME
  2. ニュース
  3. NTTデータグループ全社の開発方法論をグローバルレベルで統合~世界各国のグループ内開発拠点での人材リソース・ナレッジを有効活用~

NTTデータグループ全社の開発方法論をグローバルレベルで統合~世界各国のグループ内開発拠点での人材リソース・ナレッジを有効活用~

株式会社NTTデータは、さらなるグローバルシナジーの発揮による持続的な成長を見据え、世界各国のNTTデータグループの開発方法論を統合し、国内外の開発拠点で共有する取り組みを、2017年5月8日から開始しました。

開発方法論とは、システム開発の進め方やプロジェクトマネジメントの方法を示した手順書です。これにより、国内外のNTTデータグループ全社が同じ概念・用語で齟齬なくプロジェクトを遂行できます。

今後は、本開発方法論をベースとし、国内外のNTTデータグループ全社が保有する人材リソースやナレッジをグループ内で有効活用することにより、グローバル規模で開発力のさらなる強化を図り、地域によらず高水準で一貫したサービス品質を提供していきます。

背景

NTTデータではこれまで、各国の特性に応じたビジネスを実施してきましたが、昨今、グローバルに展開するお客さまが増えてきたため、世界各国の複数拠点でシステム開発をするケースが増えてきています。

このように世界各国で複数の開発拠点が連携するプロジェクトを効率的に進めるためには、用語や進め方の共通認識を統一することが重要です。しかしながら、日本ならびに海外グループ会社では、それぞれがシステム開発方法論・プロジェクト管理方法論を保有していたため、用語を含め開発の進め方が異なっていました。そこでシームレスに連携するために、2014年4月より、NTTデータ、北米の事業会社であるNTT DATA,Inc.とそのインド拠点であるNTT DATA Global Delivery Services Limited、スペインの事業会社であるeverisの4社からメンバーが集まり、各社の開発方法論の構造・概念・用語を統一し、NTTデータにおけるグローバル共通の開発方法論として統合する取り組みを進めてきました。

このたび、その統合を完了したことから、全世界のNTTデータグループへの展開を開始しました。

開発方法論統合化の狙い

NTTデータでは、開発方法論を統合することで、グローバルでのシナジーをさらに向上させ、どの地域でも一貫した品質のシステム開発および運用・保守・コンサルティングなどのITサービスをお客さまに提供していく予定です。主な狙いは、以下の通りです。

  • 人材リソースの有効活用
    システム開発・運用やプロジェクト管理の手順を揃えることにより、世界各国でのシステム開発が可能となり、事業会社間での連携機会が増えます。例えば、これまで日本では中国へのオフショアが主流でしたが、今後は東南アジアやインドとオフショア開発をするなど、世界中の開発拠点の人材を活用することができます。
  • 開発ナレッジの有効活用
    各開発拠点が蓄積したシステム開発についてのノウハウやベストプラクティス(優れた取り組み)を他拠点でも活用することができます。例えば、日本における品質管理の考え方やドイツにおける大規模アジャイル開発のベストプラクティスなどを他の拠点で活用できます。
  • 世界各国のグループ会社で高水準かつ一貫したサービスの提供
    開発方法論を活用することで、各拠点の開発力向上を図り、多国籍企業へ地域によらない一貫したサービス品質を提供します。例えば、日本企業が東南アジア・中南米へ展開する際に、東南アジア・中南米のどの開発拠点においても同様のサービス品質を提供します。

概要および特長

NTTデータが多くの実績を持つ大規模システムインテグレーションの開発方法論と、海外グループ会社が得意とする領域の開発方法論を統合しています。そのため、さまざまなITサービス形態・開発スタイルに応じた開発方法論や、求められる要求事項・レベルに応じたプロジェクト管理方法論も含む総合的な開発方法論となっています。主な特長は下記の通りです。

  • さまざまなITサービス形態・開発スタイルに対応
    システムインテグレーション・アプリケーション開発・パッケージ導入・アプリケーションマネジメントアウトソーシング(AMO)などのITサービス形態や、ウォーターフォール・アジャイルなどの開発スタイルに対応しています。
  • さまざまなタイプのプロジェクト管理に対応
    中大規模プロジェクト・小規模プロジェクト・多国籍プロジェクトの要求事項とそのレベルに応じた適切なプロジェクト管理を遂行できます。
  • 国際標準・デファクトスタンダードに対応
    ISO9001・ISO/IEC 12207・ISO/IEC/IEEE 29148などの国際標準に加え、PMBOK(※1)・ITIL(※2)・CMMI(※3)などのデファクトスタンダードを参考に策定しているため、お客さまとも作業内容を齟齬なく共有できます。

TERASOLUNAについて

これまで、NTTデータでは、ウォーターフォールによるシステムインテグレーション向けの開発方法論としてTERASOLUNAを利用しており、数多くのシステムを構築してきました。今回、統合した開発方法論にもTERASOLUNAの要素およびノウハウはすべて引き継がれており、これまでと同様にTERASOLUNAフレームワークや自動化ツールなどの開発環境と組み合わせて利用できます。また、TERASOLUNAは、引き続き提供およびサポートしていきます。

今後について

今後は、NTTデータグループ内で展開していくとともに、本開発方法論をベースとし、国内外のNTTデータグループ全社が保有する人材リソースやナレッジをグループ内で有効活用することで、グローバル規模で開発力のさらなる強化を図り、地域によらず高水準で一貫したサービス品質を提供していきます。

注釈※
※1.PMBOK(Project Management Body Of Knowledge)とは、米国PMI(Project Management Institute)が策定するプロジェクトマネジメントに関する知識体系を指します。
※2.ITIL(Information Technology Infrastructure Library)とは、英国政府OGC(Office of Government)が作成した情報システムの運用管理基準を指します。
※3.CMMI(Capability Maturity Model Integration)とは、米国カーネギーメロン大学SEI(Software Engineering Institute)が開発した製品とサービスの開発、運用のためのプロセス改善成熟度モデルを指します。
・「TERASOLUNA」は、日本及びその他の国における株式会社NTTデータの商標または登録商標です。
・その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

NTTデータグループ全社の開発方法論をグローバルレベルで統合~世界各国のグループ内開発拠点での人材リソース・ナレッジを有効活用~

新着の記事
金融行政のこれまでの実践と今後の方針~金融実務における主なポイント【後編】

金融庁が公表した「変革期における金融サービスの向上にむけて~金融行政のこれまでの実践と今後の方針~(平成30事務年度)」。前編では、全体の構成と、平成30事務年度における金融行政の重点施策のうち「デジタライゼーションの加速的な進展への対応」、「家計の安定的な資産形成の推進」、「活力ある資本市場の実現と市場の公正性・透明性の確保」に関する金融実務上のポイントを解説した。本稿、後編ではその他の重点施策について、実務上重要なポイントを解説していく。

Kyash鷹取真一氏が描くキャッシュレス社会の姿とKyashにおける今後の展開

平成30年4月経済産業省は、日本のキャッシュレス社会を推進すべく「キャッシュレス・ビジョン」を公表した。また昨今、異業種の大企業が決済分野に参入するなどプレイヤーが乱立し、キャッシュレス社会に向けた動きが激化している。本稿では、2015年1月に創業しこれまでに総額10憶円を超える資金調達を行い、ウォレットアプリを提供している株式会社Kyash CEOの鷹取真一氏に同氏が描くキャッシュレス社会の姿とKyashにおける今後の展開についてインタビューを実施した。

急増する事業承継におけるM&A~金融機関担当者が押さえておくべき留意点を解説

中小企業における後継者難が顕在化するなか、事業承継を成功させるための有効な手段として、M&Aが考えられている。近年金融機関では、事業承継M&Aの支援を行う部署を新設するなど取組みを強化している。これまでM&Aのアドバイスをあまり行っていない地方金融機関等にとって、M&Aに対する理解・ノウハウを蓄積することは重要だが、事業承継M&Aにおける特有の留意点が存在する。本稿では、事業承継M&Aをサポートするうえで直面する機会が多い点について概観する。

金融行政のこれまでの実践と今後の方針~金融実務における主なポイント【前編】

金融庁は、過去の取組みや現状の課題と、金融行政の方針との関係性をより明確化し、PDCAサイクルに基づく業務運営を強化することを目的に、これまで公表してきた「金融レポート」と「金融行政方針」を一体化させ、平成30年9月26日に「変革期における金融サービスの向上にむけて~金融行政のこれまでの実践と今後の方針~(平成30事務年度)」公表した。本稿では、金融実務に関わるポイントを解説していく。