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保険会社と保険代理店における顧客情報管理の事例検討Q&A

金融庁による監督指針・検査マニュアル・ガイドライン・パブリックコメントへの回答や各業界団体の自主規制などの趣旨を含めた深い理解
保険会社と保険代理店における顧客情報管理の事例検討Q&A

講演内容

保険業務における顧客情報の重要性は言うまでもありません。保険営業の要であり(顧客紹介ビジネスの根本も顧客情報です)、顧客情報を取得後は、保険会社及び保険代理店において適切に管理しなければなりません。また、顧客情報を伴う外部委託をする際には、原則として、保険会社の業務ないし事務の一般的な外部委託に上乗せして、厳格な管理態勢を構築する必要があります。

さらに、保険代理店内で内紛が起こったり、保険代理店の役職員が独立や移籍をする際には、顧客情報の帰属をめぐって深刻なトラブル(ときには訴訟にまで)に発展することも珍しくありません。一般に、金融規制分野では、法令のみならず、監督指針、検査マニュアル、ガイドライン、金融庁によるパブリックコメント回答や各業界団体の自主規制などにも配意する必要もありますが、とりわけ保険の分野では、明文化されていない実務慣行も多く、条文のみからは規制の内実が分かりづらく、単なる条文以外の知見や経験も必要とされます。

特に、顧客情報の取扱いについては、従来からの実務や規制の趣旨を踏まえて、同規制が設けられた背景事情や歴史的経緯を押さえた上で、監督指針、検査マニュアル、ガイドライン、金融庁によるパブリックコメント回答や各業界団体の自主規制などをその趣旨も含めて深く理解し具体的にどのような規制なのかを検討し、営業上の必要性やコストなどにも気配りしつつ、実務的な着地点を見出す必要があります。以上の管理態勢を構築する上では、リスクベースアプローチを踏まえた合理的な対応も必要不可欠です。

そこで、本セミナーでは、金融法務の中でもとりわけ保険法務を専門とし、ADR機関の紛争解決委員や業界団体の諮問委員をつとめ、保険法務に精通している弁護士が、保険業務に関する顧客情報の取扱いをめぐる実務的問題について、具体的事例のQ&Aなどを通じて、丁寧かつ分かり易く解説します。

講師

足立 格 氏

村田・若槻法律事務所
パートナー弁護士

東大法学部卒業。03年弁護士登録(森・濱田松本法律事務所)。

10年早稲田大学法科大学院寄附講座招聘講師。10年~中央大学法科大学院兼任講師(企業金融と法)。10年~一般社団法人保険オンブズマン紛争解決委員。14年~一般社団法人日本少額短期保険協会諮問委員。10年~東京弁護士会法制委員会委員。10年法務省委託調査研究新種契約についての裁判例の動向に関する調査研究。12年日本弁護士連合会司法制度調査会委員。15年日本保険学会会員。12年~消費者庁受託研究平成23年度消費者契約法(実体法部分)の運用状況に関する調査研究報告。13年法務省受託研究債権譲渡の対抗要件制度等に関する実務運用及び債権譲渡登記制度等の在り方についての調査研究報告。

保険会社をはじめとする金融機関からの金融規制法に関する日常的な法律相談や金融庁などの監督官庁への報告・届出の他、訴訟(金融ADR。を含む。特に、専門訴訟などの複雑で難しい事案を得意としている)・紛争解決、決済、消費者対応、税務・会計、ガバナンス、コンプライアンス、リスク管理に関する各種助言、意見書の作成、契約書・社内規程等の作成・レビュー等や国際金融取引に係る助言等を主たる業務内容としている。

主たる著書・論文として、「民法改正と金融取引における対応ポイント」(銀行法務21)、「民法(債権関係)改正と銀行実務への影響」(銀行実務連載)、「民法(債権関係)の改正と信用金庫への影響」(信用金庫連載)、「消費者契約法改正と銀行実務への影響」(銀行実務連載)、「消費者契約法改正と信用金庫実務への影響」(信用金庫連載)ほか多数。

当日のプログラム

1.リスクベースアプローチの重要性

(1)金融検査・監督の考え方と進め方(検査・監督基本方針)とリスクベースアプローチ
(2)コンプライアンス・リスク管理に関する検査・監督の考え方と進め方(コンプライアンス・リスク管理基本方針)とリスクベースアプローチ
(a)外部有識者の視点(世間の常識)の重要性
(b)リスクを未然に察知する態勢の重要性
(c)規模・特性の考慮の重要性

2.顧客情報の営業活用-顧客紹介ビジネス

(1)基本的な考え方
(a)従来の実務
(b)保険監督指針改正
(c)求められる態勢整備
(2)具体的事例検討
(a)態勢整備のレベル感
(イ)紹介手数料の水準
(ロ)モニタリングの水準
(ハ)規約対応の可否
(b)特別利益の提供規制との関係
(イ)規制の潜脱となるかどうかの判断基準は何か
(ロ)飲食店などで使えるクーポンの発行は?

3.顧客情報の外部委託

(1)基本的な考え方
(a)保険会社の事務の外部委託一般における監督指針等の着眼点
(b)個人情報の外部委託の際の留意点とチェックリスト
(イ)委託契約に盛り込むべき事項
(ロ)委託先選定で留意すべき事項
(ハ)再委託先への直接要請の可否
(2)事例検討
(a)センシティブ情報などの保管
(b)顧客情報が添付された受信メールの保管
(c)業務用携帯電話内の顧客情報の管理
(d)業務用の手帳への顧客情報の記載
(e)私用の手帳への顧客情報の記載
(f)募集人が収集した名刺の管理
(g)漏洩事故発生時の対応
(イ)軽微な漏洩事故
(ロ)名刺の漏洩
(h)パソコンのセキュリティ対策
(i)配送会社、お中元・お歳暮のための商品配送委託

4.顧客情報をめぐるトラブル

(1)保険契約の移管
(a)法的整理
(b)役職員の「権利」?
(c)顧客情報との関係
(2)役職員の移籍・独立
(a)顧客情報は誰のものか?
(b)整備しておくべき条項
(イ)競業避止義務
(ロ)募集禁止条項
(ハ)守秘義務条項(ガイドライン上の要請)
(c)不正競争防止法と顧客情報
(イ)一般不法行為は原則として成立しない
(ロ)顧客情報は「営業秘密」(不正競争防止法)か?
(ハ)保険代理店から「示された」顧客情報なのか?
(ニ)移籍・独立の挨拶のためでも「使用」なのか?
(ホ)知財専門部への移送

5.質疑応答

補足事項

※ 録音・ビデオ撮影・PCの使用等はご遠慮下さい。
※ 講師とご同業にあたる方からのお申し込みはお断りさせていただく場合がございますので、ご了承ください。

主催企業

株式会社セミナーインフォ

お申し込み

開催情報

開催日時

2018-12-11(火) 13:30~16:30

参加費

35,650円 (定価 36,650円)

会場

株式会社セミナーインフォ カンファレンスルーム

〒102-0074 東京都千代田区九段南2-2-3 九段プラザビル2F