CBDC(中央銀行デジタル通貨)とは?先行国と日本の状況【2022年版】


デジタル技術の革新が進む中、中央銀行自身が発行するデジタル通貨、すなわち、CBDC(中央銀行デジタル通貨(Central Bank Digital Currency))が注目を集めています。本稿では、CBDCの概要から各国の取り組み状況、今後の課題と展望について、網羅的に解説します。

目次

CBDCの今後

CBDCは今後さらに世界的に展開していくことが考えられます。すでに運用を行なっているバハマのような国もあれば、デジタル人民元を推し進めている中国、暗号資産に関する大統領令に署名したアメリカなど発展途上国から先進国に至るまで、CBDCの検討が始まっているからです。
加えて新型コロナウイルスの影響により、リモートでのやり取りや、業務のデジタル化はさらに加速しています。こうした流れに乗って世界的にお金のデジタル化は、さらに進んでいくと考えられます。世界的な普及はまだまだ先と思われますが、前段階である法的整備や政策整備は強化されていくでしょう。
日本では日本銀行による実証実験は始まっていますが、方向性が定まっているとは言い難いのが現状です。国際通貨研究所の提言では、CBDCをどのように扱っていくのか、官民一体で目的と方向性についてコンセンサスを形成することが必要としています。

参照:世界で検討が進むCBDCの動向と今後の方向性について

まとめ

世界はCBDCの実現に向けて大きく動き出しています。特に中国のデジタル人民元は現時点におけるCBDCの分野でリードしており、デジタル人民元を軸とした通貨圏の形成の可能性も秘めています。

各国の中央銀行が同じ時期に大がかりにCBDCの実現に向けて研究を重ねており、今後、決済システムの在り方が大きく変わることが予想されます。CBDCについて今後も注視していくことが必要です。

TheFinance編集部
寄稿
株式会社セミナーインフォ
TheFinance編集部
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