クラウドサービスを利用する上でIT管理者を悩ませる課題に、通信負荷がある。クラウドサービスは、ユーザーの利用頻度によっては “ネットワーク負荷を要因とするパフォーマンスダウン” が生じてしまう。従業員がストレスなく業務に集中できる――そうした環境を提供するために、通信負荷を回避する、あるいは軽減・分散する仕組みは不可欠だ。
本稿ではインターネットイニシアティブ(以下、IIJ)がまとめたホワイトペーパー「クラウドサービスの通信負荷を解消――4つの方式比較資料」から、通信負荷のボトルネックを解消するための方式として4つの選択肢を解説。それぞれがどんな特徴を持つのかを、解説していきたい。
通信負荷を解消する4つの方式
クラウドサービスの通信負荷を解消したい場合、大きく4つの方式が選択肢として存在する。
[1] プロキシサーバ、回線の増強(耐負荷)
クラウドサービスを利用する上で逼迫するポイントである「プロキシサーバ」と「回線」を増強し、負荷に耐えられるようにする方式。
メリット:既存設備の増強なので、構成変更が不要
デメリット:増強する為のコスト増
[2] Proxy.pacによる除外(負荷回避)
Proxy.pacをクライアントPCに配布し、クラウドなどの特定のWeb通信をプロキシサーバを経由しないように制御することで負荷を回避する方式。
メリット:既存の構成変更が不要
デメリット:運用負荷が高い
[3] 負荷分散装置による振り分け(負荷分散+負荷軽減)
ロードバランサ機器といった負荷分散装置を設置し、除外対象のURL情報を元にクラウド通信を振り分ける方式。
メリット:シンプルな構成で最適に振り分けられる
デメリット:新たなハードウェア運用が発生する
[4] インターネットブレイクアウト(負荷分散+負荷軽減)
拠点のルータで除外対象のアプリケーションをベースにクラウド通信などの特定のWeb通信を別の経路に振り分け、回線とプロキシサーバ両面の負荷を分散し軽減する方式。
メリット:拠点間WANやインターネットゲートウェイの負荷を軽減可能
デメリット:拠点に設置するルーターのコストが比較的高い
上では各方式についての概要、メリット、デメリットを記載した。これを見ると、いずれの方式を採るにせよ、コストと運用負荷のいずれかが課題に残ることとなる事がわかる。
では、コストと運用負荷を抑えながら通信を安定化する事は出来ないのだろうか。これを実現する1つの解が、クラウド通信に特化したサービスの導入だ。例えば、IIJの提供する「IIJクラウドプロキシサービス」では、クラウド上での通信振り分けにより、低コストかつ手離れ良く通信を安定化できる。
ダウンロード資料では、4つの方式それぞれについて比較表を交えながら解説する他、前出のIIJクラウドプロキシサービスについても詳細に紹介している。
企業のクラウド活用が一般化する中、安定した通信接続を保つことの重要性はいっそう高まってきている。従業員の生産性を維持向上させるための情報として、ITに関わる方には資料をぜひご覧いただきたい。
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