ChatGPTとは?金融業界での使い方の例 7個【2024年1月更新】


最近、「ChatGPT」というAIチャット技術が大流行しております。本稿では、ChatGPTとは何か?また、実際にChatGPTを使ってみた事例や課題等をわかりやすく解説します。

  1. ChatGPTとは
  2. ChatGPTはどんなことに使えるのか
  3. ChatGPTの特長と従来のAIチャットとの違い
    (1)回答の正確性が高い
    (2)自然な文章で会話ができる
    (3)多数の情報を要約してくれる
  4. ChatGPTの始め方
  5. ChatGPTの使い方の例
    (1)謝罪メールの作成をお願いする
    (2)長編小説を書いてもらう
    (3)Excelの関数を教えてもらう
    (4)最新の金融トレンドについて教えてもらう
    (5)個人情報保護法のポイントを要約してもらう
    (6)AIチャットがビジネスに与える影響について質問する
    (7)デジタル人民元の中国国内での利用状況について質問する
  6. 金融業界における活用事例
    (1)SBI⽣命保険株式会社(2023年12月1日 追記)
    (2)GMOあおぞらネット銀行株式会社(2024年1月10日 追記)
  7. ChatGPTの課題
  8. まとめ
目次

ChatGPTとは

ChatGPTとは、アメリカにある人工知能研究所である「OpenAI」が開発した、人工知能チャットボットサービスです。
まるで人間と話しているような対話型チャットが可能で、その性能の高さから大きな注目を世界中で集めています。2022年11月にリリースされたChatGPT は、わずか1週間で100万人のユーザーを獲得、2023年1月にはアクティブユーザー数が1億人に到達と驚異的な勢いでユーザー数を増やしています。

ChatGPTは、OpenAIが開発した「GPT-3」と呼ばれる言語モデルを基にして、インターネット上にある膨大な情報量を学習し、質問などに対して人間のような自然な形で回答する仕組みです。なお、ChatGPTの回答は必ずしも正確とは限りません。時には間違った情報で回答されることもありますが、内容に誤りがあった場合には、ユーザーが指摘できる機能が搭載されているため、精度はより向上していくことが考えられます。
また、多言語対応もできるため、日本語で質問したことには日本語で回答をしてくれるのも特徴です。たとえば、実際にChatGPTの仕組みを尋ねてみると以下のように回答してくれます。

ChatGPTは、さまざまな分野の質問でも回答が可能なことに加え、小説の作成などのクリエイティブ活動にも利用ができる革新性が話題を呼び、ビジネスから個人の活動まで利用が広がっています。

参考
[新連載]史上最速で利用者1億人突破のChatGPT、焦るグーグル「破壊」の危機
“宿題を解くAI”が現実に登場「ChatGPT」凄い中身
松尾豊(東京大学教授):「AIの進化と日本の戦略」

ChatGPTはどんなことに使えるのか

ChatGPTの使い方はさまざまです。たとえば、以下のような使い方があります。

  • ある事柄についての質問に回答してもらう
  • 長い文章を要約してもらう
  • 外国語を翻訳してもらう
  • メールなどの文章を書いてもらう
  • 長編小説を書いてもらう
  • Excelの関数を教えてもらう

疑問に思っていることについての質問への回答、調べたい事柄についての回答などが主な利用用途として挙げられます。
また、より実務的なExcel関数の具体例やプログラミング言語のコードについても回答がもらえます。そのため、ビジネスでの利用にも対応ができ、専門知識を持った個人的秘書のようにChatGPTを利用することが可能です。

ChatGPTの特長と従来のAIチャットとの違い

(1)回答の正確性が高い

ChatGPTは、膨大なデータを機械学習していることに加え、誤った情報はユーザーが訂正できる仕組みとなっているため、回答の正確性が高いのが特長です。
そのため回答の品質は、自身で検索を行い、情報を取得する品質と比較しても遜色がないレベルです。たとえば弊サイトでも取り上げた「NFT」について、ChatGPTに質問をしてみると以下のような回答が返ってきました。

日本語の言い回しに不自然な部分はあるにせよ、NFTの概要を押さえることは可能です。またChatGPTは、より専門的な分野の質問であっても、時にその分野の専門家に迫るレベルであることも少なくありません。

※参照:NFTとは?わかりやすく解説【2022年12月最新版】

(2)自然な文章で会話ができる

人と話しているかのような自然な文章で会話が可能なのも、ChatGPTの特長です。従来のAIチャットボットサービスだと、機械的な応答になってしまい、コミュニケーションという面では満足にいかないことも少なくありませんでした。
ChatGPTは、従来のAIチャットと比較しても何世代も知能が向上しているため、機械ではなく人間とコミュニケーションしているように感じます。そのため、今後は企業での応対にChatGPTを導入し、無人での対応にも関わらず、人との対応のように、きちんとしたコミュニケーションをとって解決するという取り組みも進むと考えられます。

(3)多数の情報を要約してくれる

インターネット上には多くの情報が溢れているため、情報の取捨選択や概要を掴むのが難しい場合もあります。たとえば、2008年に起きたリーマンショックについて尋ねると、以下のような回答が返ってきました。

ChatGPTの回答から、リーマンショックについての概要を掴むことが可能です。もちろん内容について問題はないか、精査を行うことは必要になります。

また、法律の条文について概要を掴むのは難しいでしょう。こうした法令の概要などについても、ChatGPTは要約を行ってくれます。具体的に著作権侵害についての法律を尋ねたところ、以下のような回答が返ってきました。

上記のような法令の条文などについても、概要を押さえて要約をしてくれます。

ChatGPTの始め方

ChatGPTは、以下のステップで簡単に利用が可能です。

1. https://chat.openai.com/auth/loginへアクセスし、「Sign UP」をクリックする。

2. 利用するメールアドレスを登録し、任意のパスワードを設定する。※Googleやマイクロソフトアカウントがあれば、それらを利用することも可能

3. 登録したメールアドレスに認証メールが届くので「Verify email address」をクリックする。

4. 名前と名字を入力する。

5. 電話番号を入力して、受信したコードを入力する。

6. すべての設定が完了すると利用が可能になる。

TheFinance編集部
寄稿
株式会社セミナーインフォ
TheFinance編集部
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