保険業界のこれからを、世界のInsurTechやスタートアップのトレンドに学ぶ


昨今、世界では新しい考え方が求められつつある。新型コロナウイルス感染症の蔓延により、ニューノーマルという新しい言葉ができ、私たちの生活は大きく変化した。利益や事業拡大だけでなく、SDGsといった持続可能な世界の構築に向けた取り組みが求められている。少子高齢化が進み市場全体の縮小も予測される中、新しい市場開拓も必要になっている。日本の保険業界においても、新しい取り組みが求められている今、急激な変化を生み出そうとするスタートアップの動き方は参考になるのではないだろうか。世界でも有名なスタートアップやInsurTech(インシュアテック/保険×テクノロジー)スタートアップに着目し、今後の保険業界の歩むべき道筋を考えてみたい。

  1. 海外のInsurTech市場
  2. InsurTechの成功例 ”一点突破型”
  3. 他業界での成功例 “エコシステム”
  4. 一点突破型とエコシステムの両面から考えるInsurTech
  5. InsurTech企業としての挑戦
目次

海外のInsurTech市場

海外のInsurTech市場は年々大きく成長している。米ウイリス・タワーズワトソンによる最新レポート(2021年Q3版)によると、2021年10月時点の投資金額は、2020年の1年間の7,170百万ドルを上回る10,503百万ドルであり、投資件数は昨年度の377件に対して421件と、既に昨年を上回った。注目を集めているのは加入から支払いまでオンラインで完結し、データを活用して保険料や保険引受を最適化する企業だ。数百億円規模の大型調達を達成する企業が多数誕生している。

尾花 政篤 氏
寄稿
株式会社hokan
代表取締役CEO
尾花 政篤 氏
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