ゼロトラストが注目される背景

テレワークとクラウド利用の増加

新型コロナウイルスの流行をきっかけに急激にテレワークの活用や、クラウドを活用した働き方の多様化が進んできました。そのため自宅やコワーキングスペースなどの外部からも、社内と同じような働き方が求められています。

こうした働き方を実現するためには、パソコンやスマホなど複数の端末から社内システムやクラウドにアクセスすることが必要です。こうした背景からテレワークやクラウドの利用が増加し、「外部」からのアクセスも増えたことで、従来型のセキュリティでは安全が担保しにくくなってきました。そのため新たなセキュリティモデルとして、ゼロトラストセキュリティへの注目が高まりました。

DXの推進

「DX(デジタルトランスフォーメーション)」とは、デジタルの力を活用することで、人々の生活をより良いものにしていく考え方のことです。内閣府においても、仮想空間と現実空間を組み合わせた「Society 5.0」の実現に向けて、DXの推進は重要課題としています。

あらゆる業界でDXが推進されたことで、あらゆるネットワーク経由で、さまざまなサービスやツールにアクセスしてビジネスが行われるようになりました。

こうしたDXの目的は「企業が競争優位性を確立すること」です。そのためには社外秘の資料や個人情報、顧客データなどあらゆるデータを有効活用する必要があります。しかしこうしたデータに日常的に使うツールから、スムーズにアクセスできてしまうと、セキュリティに不安が生じます。そのためセキュリティを高度化させる重要性指摘され、ゼロトラストへの注目が高まっています。

参照:Society 5.0

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