ベルフェイスから読み解く金融機関のオンライン商談(非対面営業)導入事例


長らく変化の少なかった金融領域の営業にも、新しい潮流が訪れている。まだ記憶に新しい菅元総理のゼロ・エミッション表明などを受け、金融が将来に果たせる役割を一社員が真剣に考える時代になった。顧客の購買体験(CX)を含め、重要なきっかけとなったのが「非対面営業」を可能とするソリューションの登場だ。本稿では、オンライン営業システム「bellFace(ベルフェイス)」の事例をもとに、オンライン営業の導入をきっかけとして起こった改革の事例を解説する。

目次

SMBC日興証券「オンラインを取り入れて掴んだ顧客の確かな感触」

同じ証券会社でも、三井住友フィナンシャルグループ傘下のSMBC日興証券は、顧客体験の変化に強い価値を感じているようだ。

従来、人の力に頼っていた顧客接点の課題を、オンラインを取り入れることで効率的に解決し、また電話だけで完結していた顧客には「担当の方ってこういう顔だったのね」、直接面談をしていた顧客にも「これならいつも会わなくても大丈夫ですね」などと、確かな感触を得ている。

ただすべてをオンラインにするわけではなく、オフラインの良いところも組み合わせたハイブリッドのような形を検討するという。

コロナ以降の成果をあげている営業組織の大きな共通点として、対面・非対面をうまく使い分けるハイブリッドな営業スタイルをとっているという特徴が挙げられる。自社の顧客の希望や特性、あるいは効率や対応スピードなども合わせて作り上げる混合型だ。

デジタル時代だからすべてをデジタルにするのではなく、デジタル時代なりの在り方を作り上げることが求められている。

依田 昂騎 氏
寄稿
ベルフェイス株式会社
サステナブル推進プロジェクトリーダー
依田 昂騎 氏
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