ベルフェイスから読み解く金融機関のオンライン商談(非対面営業)導入事例


長らく変化の少なかった金融領域の営業にも、新しい潮流が訪れている。まだ記憶に新しい菅元総理のゼロ・エミッション表明などを受け、金融が将来に果たせる役割を一社員が真剣に考える時代になった。顧客の購買体験(CX)を含め、重要なきっかけとなったのが「非対面営業」を可能とするソリューションの登場だ。本稿では、オンライン営業システム「bellFace(ベルフェイス)」の事例をもとに、オンライン営業の導入をきっかけとして起こった改革の事例を解説する。

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ZuttoRide「新卒営業が新規事業で成果を上げる!録画機能活用法」

比較的若い企業から、新しい取り組みもご紹介させていただこう。

バイクや自転車向けの車両保険を中心に事業を展開するZuttoRide株式会社は、全国のバイク/自転車販売店に営業活動を行っている。コロナをきっかけに、訪問営業の課題を解決できないかとオンライン営業の導入を決めた。

1日の平均商談件数2倍や遠隔地の契約が決まったなどの成果もあるが、何より素晴らしいのは、2020年入社で異動してきた新卒営業社員が次々と契約を決められている点にある。

仕掛けはこうだ。bellFace(ベルフェイス)に付属の録音録画機能を使って、マネージャー職社員の営業録画を見せ、さらに自分自身の商談の録画を見せることによってまた気づきを得る。もちろん資料を工夫するなど他にもやったことはあるが、これで営業スキルが向上することはもちろん、キャリアの可能性を拓くことが実証された。

どの企業でも“即戦力”がほしい時代である。「少しでも売上が欲しいのにのんびりと教育に時間をかけてなどいられない」という現場の本音はもっともだろう。そんなときに、録音録画機能を使い「営業部長の虎の巻」をそのままインストールした社員がいたら、スタートラインはもちろん、成長スピードが違うのは自明である。

成長できる仕組みの差は、その後のキャリアの持続性にも大きな差を生むだろう。

依田 昂騎 氏
寄稿
ベルフェイス株式会社
サステナブル推進プロジェクトリーダー
依田 昂騎 氏
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