ベルフェイスから読み解く金融機関のオンライン商談(非対面営業)導入事例


長らく変化の少なかった金融領域の営業にも、新しい潮流が訪れている。まだ記憶に新しい菅元総理のゼロ・エミッション表明などを受け、金融が将来に果たせる役割を一社員が真剣に考える時代になった。顧客の購買体験(CX)を含め、重要なきっかけとなったのが「非対面営業」を可能とするソリューションの登場だ。本稿では、オンライン営業システム「bellFace(ベルフェイス)」の事例をもとに、オンライン営業の導入をきっかけとして起こった改革の事例を解説する。

  1. FFG証券「契約手続きをオンライン完結させた証券会社の改革」
  2. SMBC日興証券「オンラインを取り入れて掴んだ顧客の確かな感触」
  3. ZuttoRide「新卒営業が新規事業で成果を上げる!録画機能活用法」
  4. SMBC信託「お客様自身の購入のハードルが下がった」
※本稿は記事内でベルフェイス株式会社のサービスを紹介しております。
目次

FFG証券「契約手続きをオンライン完結させた証券会社の改革」

FFG証券は、福岡銀行を中心とするふくおかフィナンシャルグループの証券会社だ。

コロナ禍はもちろん、広い商圏に対応するために営業効率が悪くなっている課題への対応を検討していた。“非接触対面型営業”の実現を期してオンライン営業システムbellFace(ベルフェイス)を導入。高い営業生産性を求めて改革が始まった。

しかし、決してすべてを一律にオンラインに変えたわけではなく、顧客の希望に合わせて臨機応変に活用しているという。面白いのは、このホスピタリティやCXの部分だけでなく、「事務処理の改革」もセットで行っている点にある。すなわち、目論見書(有価証券の重要事項説明書)の電子交付だ。

紙とはんこの文化だったところから、提案から契約まで一気通貫で完了するよう金融当局と交渉し、bellFaceを用いた目論見書電子交付を認められたことで活用の幅が拡大した。これはさらに見方を変えると、目論見書における誤送付などのミスリスク防止、つまりガバナンスの強化に繋がっている。

また、年間2万冊発行していたあの分厚い目論見書の冊子をなくせたということは、膨大な紙資源を削減できたということでもある。営業の生産性だけでなく、前後のオペレーション改革も環境への寄与面も、非常に意義のある好事例である。

依田 昂騎 氏
寄稿
ベルフェイス株式会社
サステナブル推進プロジェクトリーダー
依田 昂騎 氏
1 2 3 4
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次