マーカスエバンズは2019年12月11・12日の2日間ホテル椿山荘東京で、9回目となる「CFO Japan Summit2019」を開催した。CFO Japan Summitは、日本を代表する企業の財務部門統括責任者の方々を招待し、有識者による講演やパネルディスカッションで日本の財務部門が直面している課題に対し最適な解決策を討論する場である。また、財務・経理関連のソリューションを持つ企業との「One-to-One Meeting」が用意されており、参加者は経営課題の解決をはかるソリューションに効率的に出会うことができる。
今年のCFO Japan Summitでは、以下の7つの課題について議論された。
- ビジネスパートナーとしての財務・経理
財務・経理部門の役割を再考し、経営の意思決定により一層踏み込み、企業に提供できる付加価値を広げる - 明確な計画立案への糸口
企業の変革を導くために、次のステップへの精度の高い明確な計画を立案し、CFOならではの課題解決への糸口を探る - 確固たる組織と管理形態のあり方
仕組みや体制を見直し、経営基盤を更なる強固なものに確立し、グループ経営強化に繋げる - 組織変革から生産性の向上へ
働き方改革が推進され人員不足に直面する中、ITやシステムの導入・人材育成・組織構築を図り、生産性向上を目指す - グローバリゼーションへの追い風
海外市場の巨大化による環境の変化に対応し、オペレーションを強化すると共に、更なる強固なガバナンスの確立を目指す - 変化する制度への対応
制度改正の荒波を乗り切るため管理体制を見直し、企業間の課題を共有し、新たな付加価値を考察する - 未来のCFO育成
絶えず時代が変化を遂げる中で、現場を動かす力や柔軟性を備え、経営の意思決定に入っていくCFO人材の育成に励む
開会基調講演では、青山学院大学 名誉教授/首都大学東京 大学院経営学研究科 特任教授 の北川哲雄氏が「グローバル経営の実践:CFOの役割の拡大と企業の挑戦」と題し、①ガバナンス革命の今後の方向性②サスティナビリティ経営で重要なもの③攻めのガバナンスと事業再構成④ダイナミックな投資・資金調達・資金使途について講演した。
閉会講演では、KDDI株式会社 理事 コーポレート統括本部 経営管理本部長 最勝寺奈苗氏による「テクノロジー時代における経営管理の要諦」と題し、①経営管理の役割と業務改革の取組み②経営管理におけるデジタル・トランスフォーメーション③グループ経営管理体制の強化に向けた更なる取組みについて講演した。
2日間にわたり全10セッションの講演とOne-to-One Meetingやネットワーキングランチなどで日本を代表する財務・経理部門の責任者たちは課題解決に向けた熱い議論され非常に満足した様子だった。
2020年12月にホテル椿山荘東京で第10回目となる「CFO Japan Summit」の開催を予定している。