最後に
内部監査の実務における様々なバイアス等の留意点を踏まえ、リスクベースの内部監査の実務設計・構築が必要である。また、個別監査の結果をまとめて振り返り、全体を通して出てきた課題をつなげて考えると、新たな発見を見出すこともできる。 こうして、監査部長等による個別監査の「監督・指導」の要点を押さえることにより、「内部監査の果たすべき役割」が発揮されることを期待したい。
記事における意見やフレームワーク等は筆者の個人的見解によるものである。勤務先(明治安田生命保険相互会社)の事例ではなく、公式な見解を示すものではない
▼最新の情報について詳しく知りたい方はこちら● 【内部監査実務習得シリーズ第1回】本邦金融機関におけるリスクベースの内部監査の実務<内部監査の果たすべき役割~監査プログラム(整備評価)>
● 【内部監査実務習得シリーズ第2回】本邦金融機関におけるリスクベースの内部監査の実務<監査プログラム(運用評価)~改善フォローアップ・プロセス>
※アジャイル型監査については、以下のセミナーで解説予定
● 【内部監査実務習得シリーズ】本邦金融機関における効果的なアジャイル型監査への導入・実践手法
● その他内部監査について学ぶ
- 寄稿
-
明治安田生命保険相互会社
監査部 上席監査品質指導役
十河 隆 氏保険金部、契約部等を経て、監査部にて内部監査を14年間従事。かつて、保険金部在任時「不適切な保険金等の不払い」による行政処分を受け、未曽有の事態に対応、その際、内部監査の重要性を痛感した。現在は内部監査のスーパーバイザー業務を専任。内部監査にかかるセミナー講演、日本内部監査協会 CIAフォーラム研究会座長として、内部監査部門・内部監査人の悩み、課題解決に向けて研究活動を取りまとめている。